『障がい者を取り巻く現状を思う』
2021年10月2日(土)第103回市民おもしろ塾
「共生社会」と「親亡きあと」を読み解く。『障がい者を取り巻く現状を思う』
講師は、桜田星宏氏(社会福祉法人秋田虹の会理事長)
障害や発達に遅れのある家族を持った「親」が、子供や姉弟よりも「先に死ねない」という不安を抱えたまま生活している現実を具体的な例を提示しながら説明していただきました。
「親なきあと」について地域共生・地域の支え合いが大切であること、また「地域共生社会」の実現のためには、社会保障制度で働く者の身分保障等(公務員化)の充実が必要であり、居場所やコミュニティサロンなどが可能な公助施設の充実も必要と訴えました。
自然災害時にも障がい者や高齢者が安心して避難できる公的施設の整備が前提であることも大切であります。
他にも障害福祉サービスの充実、特養施設に65歳以上の障害者が入居する可能性、多機能型拠点整備など、親なき後を解決し、共生社会を実現するための課題は山積していると再認識した講座になりました。