『能代山本の先人たち』北羽新報連載記念講演会
2022年12月18日(日)『能代山本の先人たち』北羽新報連載記念講演会を後援
主催:『能代山本の先人たち』協作実行委員会
後援:北羽新報社 市民おもしろ塾 あきたスギッチファンド
①『八甲田山死の彷徨と長谷川貞三』~生死を分けるものは何!? 能代に生存者1名 講師は、菊池保男氏(元能代市史編集長)
120年前、対ロシアを想定した雪中行軍の演習がお隣の青森県にある八甲田山系で行われました。
多数の犠牲者を出した青森歩兵第五連隊と犠牲者を出さずに任務を遂行した弘前歩兵第三十一連隊を比較し、指揮系統と周到な準備と心の持ちようの違いを解説いただきました。
②『能代の幕末と明治の黎明』~戊辰戦争下での能代先人の軌跡~ 講師は、畑中康博氏(秋田県公文書館副主幹)
154年前に、秋田藩が参加した戊辰戦争には、檜山給人、能代給人も参加していて、その多くが恩賞を手厚く与えられたことを資料を基に伝えてくれました。戦争から何を学ぶかどう生かすかを考えさせられる講演でした。
③放談会『幕末の転変から秋田を考える』
情報を集める力と情報の中に真実を見極めそして政策に生かす目を持つものを育てることが大切であるとのお話を伺いました。「ごもっとも」としか言えない雰囲気の勉強会では人は育たないし、学問をすること自体が目的となってしまっても広がりがない。
今必要な人材とは「だまされないため」に、現実を分析する力を持った人であると放談会をまとめました。
戦争という非日常から学ぶことがたくさんあることを教えていただいた講演会でした。
課題山積の地域で何をどうしたら能代の発展に寄与できるのかを考えて行かなければならないと思います。